貧しさゆえに置屋に売られたひとりの少女、千代。姉も一緒に売られてくるが、姉は遊郭に売られ離ればなれになってしまう。一緒に逃げようとするがうまく行かず、姉は一人で行ってしまった。そして全ての希望を見失ったとき、千代に運命の出会いが訪れる。
橋の上で一人泣いている時、優しく声をかけてくれたのは、立派な身なりをした「会長」と呼ばれる、ひとりの紳士だった・・。「もう一度、あの人に会いたい・・・。」儚い願いを胸に、千代は美しい芸者へと変貌を遂げ、花街一の芸者「さゆり」となる。そして、ついに芸者として会長と再会することになるが、その先には過酷な運命と激動の時代が待ちうけていた・・・。
監督:ロブ・マーシャル
出演:チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴
原作、監督ともにアメリカ人であるこの映画、アメリカ人が描く日本の芸者とは・・・と、とても興味津々で見ました。そこには、アメリカ映画にありがちな勘違い日本ではなく、艶やかな表舞台とそれとは逆の裏の顔がハリウッドテイストを上手くちりばめられて表現されていました。
出演者の演技はもちろん素晴らしく、特に桃井かおりの存在感は素晴らしかったです。
★★★★☆