1973年、マサチューセッツ州ケープ・アン。ジョー・ナストは婚約者のダイアナと結婚し、彼女の父ベン・フロスの不動産業を手伝いながら彼女の家族と新しい生活を始めるはずだった。ところが彼女は結婚式の直前、街で起きた発砲事件の巻き添えで亡くなってしまう。
彼女の両親とジョーは突然襲ってきた悲劇から身を守るかのように葬式の後も一緒に暮らしていた。ベンはさっそくジョーを連れ仕事に精を出す。妻ジョージョーもまた、彼女のやり方で悲しみを乗り切ろうとしていた。そんな2人に対しある秘密を抱えていたジョーは、結婚式の招待状を回収するため訪れた郵便局で一人の女性と運命的な出会いをする。
監督:ブラッド・シルバーリング
出演:ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、ジェイク・ギレンホール、ホリー・ハンター、エレン・ポンペオ
人がとてつもない悲しみに襲われたとき、どのようにして現実と向き合い乗り越えていくのでしょうか。私は幸いにもごく身近な人を亡くした経験がないので、立ち直れないほどの悲しみは味わったことがありません。この映画に出てくる人たちは、泣きわめいたりするでもなく、取り乱したりするわけでもなく淡々と日常を過ごしていこうとしています。本当に悲しいとき、人はそんな風になってしまうのかな~と考えてしまいました。
主演のダスティン・ホフマンはさすが演技派という感じでした。娘を亡くした悲しみを仕事に打ち込むことで忘れようとするんですが、何か歯車が合わず滑稽にさえ見える、そんな雰囲気を見事に出していました。そしてジョージョー役のスーザン・サランドンも素晴らしかったです。
ストーリー的には私はそんなに好きな部類ではありませんが、ちょっと心に染みる1本でした。
★★★☆☆