passage in the wind

August 01, 2006

SAYURI

sayuri.jpg貧しさゆえに置屋に売られたひとりの少女、千代。姉も一緒に売られてくるが、姉は遊郭に売られ離ればなれになってしまう。一緒に逃げようとするがうまく行かず、姉は一人で行ってしまった。そして全ての希望を見失ったとき、千代に運命の出会いが訪れる。 橋の上で一人泣いている時、優しく声をかけてくれたのは、立派な身なりをした「会長」と呼ばれる、ひとりの紳士だった・・。「もう一度、あの人に会いたい・・・。」儚い願いを胸に、千代は美しい芸者へと変貌を遂げ、花街一の芸者「さゆり」となる。そして、ついに芸者として会長と再会することになるが、その先には過酷な運命と激動の時代が待ちうけていた・・・。

監督:ロブ・マーシャル
出演:チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴

原作、監督ともにアメリカ人であるこの映画、アメリカ人が描く日本の芸者とは・・・と、とても興味津々で見ました。そこには、アメリカ映画にありがちな勘違い日本ではなく、艶やかな表舞台とそれとは逆の裏の顔がハリウッドテイストを上手くちりばめられて表現されていました。
出演者の演技はもちろん素晴らしく、特に桃井かおりの存在感は素晴らしかったです。

★★★★☆
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May 29, 2006

サウンド・オブ・ミュージック

sound_of_music.jpg見習い修道女のマリアは、いつも修道院を抜け出しては山に遊びに行っていた。それを見かねた修道院長はマリアをトラップ家の家庭教師へ派遣する。トラップ大佐は妻を亡くしており、7人の子供たちを男手ひとつで育てていた。しかし大佐はまるで軍隊のように子供たちをしつけていた。それに反発したマリアは大佐が留守の間子供たちを、本来あるべき姿のようにのびのびと遊ばせ、歌を教える。子供たちも次第にマリアに心を開いていく。

監督:ロバート・ワイズ
出演:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー、ペギー・ウッド

久し振りに観たのですが、この作品は本当に何度観ても面白い!!
男女の愛、家族愛、人間愛・・・いろいろなテーマがミュージカルシーンに合わせて感動的に描かれています。使われている楽曲は40年以上経った今でもいろいろな場面で使われており、テーマソングであるThe Sound of Musicを始め、Sixteen Going on Seventeen(もうすぐ17才)、My Favorite Things(私のお気に入り)、Do-Re-Mi(ド・レ・ミの歌)、Edelweiss(エーデルワイス)などは誰でも一度は耳にしたことのある曲だと思います。
数多いミュージカルシーンの中でも私が特に気に入っているのは、トラップ家の長女リーズルとロルフがSixteen Going on Seventeenを歌うシーンと、子供たちがパーティーでおやすみの挨拶をしながらSo Long, Farewell(さようなら、ごきげんよう)を歌うシーン、そしてやはりラストのClimb Ev'ry Mountain(すべての山に登れ)です。「すべての山に登れ」は修道院長の台詞で出てくるのですが、この意味もまたとても感動的です。一度観たら忘れられない作品になると思います。

★★★★★
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June 21, 2005

brown bunny

brown_bunny.jpgバイクレーサーのバド・クレイはニューハンプシャーでのレースを終え、5日後に開催されるカリフォルニアのレースへとアメリカ横断の旅に出る。
その途中、幼なじみのデイジーの家を訪ねるが、母親は娘が連絡をくれないとこぼす。バドはカリフォルニアで彼女と暮らしていることを告げ家を去るが、すでに二人の幸せな日々は失われていた。今もデイジーを愛し続けるバドはその悲しみを忘れるために新しい恋を見つけようとする。ヴァイオレット、リリー、ローズ。花の名前を持った女性に心惹かれ、旅へと誘うが彼女たちの気持ちが傾くとすぐに心を閉ざし立ち去ってしまう。 長い旅の果てにカリフォルニアに到着したバドは、かつて二人で暮らしていた家を訪れデイジーの名を呼ぶが何の返事もなかった。置き手紙を残しホテルへ帰るバド。二人の愛の記憶は呼び戻せるのか・・・

監督:ヴィンセント・ギャロ
出演:ヴィンセント・ギャロ、クロエ・セヴィニー

これは予備知識なしで見ると、最初の30~40分は???な感じです(笑)
見終わった後は結構脱力感いっぱいで、結構切ないです。
ヴィンセント・ギャロが好きな人とかロードムービーがすごく好きな人じゃないと途中で飽きちゃうかもしれないです(笑)
私はギャロも好きですが、クロエ・セヴィニーがすごく好きなので見てみようかな~という感じでした。

★★★☆☆
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June 19, 2005

セブン

seven.jpg退職目前の敏腕刑事サマセットと、その代わりに着任したミルズ刑事は、着任早々スパゲッティーを死ぬまで食べ続けさせられた巨漢の男の殺人事件に出くわす。ミルズは担当から外されてしまうが、翌日、床に「強欲」の血文字を残して殺された弁護士の殺人事件の担当を任される。事件の異常性に気づいたサマセットは、もう一度巨漢男の殺人現場を捜査し、冷蔵庫の裏に「大食」の文字を見つけ出す。そしてその後キリスト教の七つの大罪になぞらえた殺人が次々と起こっていく。「怠惰」「肉欲」「高慢」と次々と犠牲者が出る中、2人も犯人の手がかりをつかんでいく。逮捕が先か、犯人が残す2つの罪を裁くのが先か・・

監督:デイヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロウ

この映画はかなり衝撃のラストシーンでした。私が見た中でも恐らく一番だと思います。ストーリーももちろん面白いのですが、とにかくラスト30分がすごいことになってます。全く予想していなかったので本当に衝撃的でした。サイコサスペンス好きには超オススメです。

★★★★★
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June 18, 2005

羊たちの沈黙

silence_of_the_lambs.jpg女性を誘拐し、皮をはいで殺害するという残虐な連続殺人事件が発生した。バッファロー・ビルと名づけられた犯人鬼の心理分析を行うため、FBIは天才精神科医でありながら自らの患者を9人殺害して食べた凶悪犯、ハンニバル・レクター博士の協力を望んでいた。そして彼の元に一人の女性訓練生、クラリス・スターリングを送り込む。捜査協力への代償として、クラリスに過去を語らせるレクター。二人の間には、いつしかガラス越しの奇妙な関係が生まれてゆくのだった。

監督:ジョナサン・デミ
出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン

この映画は公開されたとき映画館に見に行き、とても印象に残っていたので是非もう一度見たいと常々思っていまして、やっと久し振りにDVDで見ることができました。
やはりこの映画は面白い! 10年経った今見てもその面白さは褪せることなく健在でした。 一見紳士風に見えるレクター博士が一変して残虐性を見せるシーンは鳥肌モノです。しかし、残虐な描写だけでなく人間の心理描写なども面白いです。 未見の方には是非オススメです!!
続編の「ハンニバル」をまだ見ていないので、是非とも見てみたいです。

★★★★★
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April 11, 2005

グッド・ガール

good_girl.jpg アメリカの小さな田舎町に暮らすジャスティン・ラストは地元のディスカウント・ストアで働く30歳の主婦。町を出たいと思いながら、いつの間にか平凡な仕事に就き、退屈な男と結婚してしまい、同じコトを繰り返すだけのウンザリする毎日を送っていた。そんなある日、ジャスティンはふとしたことから同じ職場で働く文学青年ホールデンと打ち解け合う。やがて2人の関係は不倫へと発展していく。しかし、友人の死をきっかけにジャスティンは罪の意識が深くなってくるのだが・・・

監督:ミゲール・アテタ
出演:ジェニファー・アニストン、ジェイク・ギレンホール、ジョン・C・ライリー、ティム・ブレイク・ネルソン

見るまでは、切ない系のラブロマンスかな~と思ってたんですが、いやはや、いい意味で期待を裏切られましたね。退屈な現実から逃げ出したいと思っている主人公と誰にも理解されないと思いこんでいる青年が出会い、不倫の関係になり、やがては破綻する。という過程がとてもリアルに描かれていました。ジャスティンは日々の不満や陰口を何気なくホールデンに打ち明け、世間を恨んでる、あなたもそうなんでしょ?なんて軽々しく言ってしまうわけなんですが、打ち明けられたホールデンはそれをモットーに生きてきたような人だったもんだから、やっと自分を理解してくれる人に出会えた!と若さにまかせてもう一気に押せ押せ状態(笑) ジャスティンは「誰も傷つけたくない。」なんて初めは言いながらも結局ホールデンに惹かれていき、不倫の関係になってしまうし・・・やがては不幸が不幸を呼び挙げ句、ホールデンは勤め先のスーパーからジャスティンと逃げるためのお金まで盗んですっかり犯罪者に・・

まぁ、何というか結局「誰も傷つけたくない。」と言った張本人が一番沢山の人を傷つけてしまった、というちょっと考えさせられる1本でした。 なんのCGもない、派手な演出もないこの映画を最後まで見続けられたのは、やはり俳優陣の演技の素晴らしさでしょうね。主役のジェニファーはもちろんのこと、ジェイクがかなりいい演技を見せてくれました。
ホールデンという人物像は、夢見がちで短絡的、目先の事しか考えられず、最終的には精神的に追いつめられ犯罪を犯すことさえ厭わない。という難しい役柄でしたが見事にこなしていました。それから、ジャスティンの夫役(フィル)のジョン・C・ライリーも、最後は「こんないいダンナがいるのに何で浮気するの?」と自然に思えてしまうような、心に染みるいい演技を見せてくれました。
単なる不倫映画ではない、とてもいい映画でした♪

★★★★☆
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April 10, 2005

ムーンライトマイル

moonlight_mile.jpg1973年、マサチューセッツ州ケープ・アン。ジョー・ナストは婚約者のダイアナと結婚し、彼女の父ベン・フロスの不動産業を手伝いながら彼女の家族と新しい生活を始めるはずだった。ところが彼女は結婚式の直前、街で起きた発砲事件の巻き添えで亡くなってしまう。
彼女の両親とジョーは突然襲ってきた悲劇から身を守るかのように葬式の後も一緒に暮らしていた。ベンはさっそくジョーを連れ仕事に精を出す。妻ジョージョーもまた、彼女のやり方で悲しみを乗り切ろうとしていた。そんな2人に対しある秘密を抱えていたジョーは、結婚式の招待状を回収するため訪れた郵便局で一人の女性と運命的な出会いをする。

監督:ブラッド・シルバーリング
出演:ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、ジェイク・ギレンホール、ホリー・ハンター、エレン・ポンペオ

人がとてつもない悲しみに襲われたとき、どのようにして現実と向き合い乗り越えていくのでしょうか。私は幸いにもごく身近な人を亡くした経験がないので、立ち直れないほどの悲しみは味わったことがありません。この映画に出てくる人たちは、泣きわめいたりするでもなく、取り乱したりするわけでもなく淡々と日常を過ごしていこうとしています。本当に悲しいとき、人はそんな風になってしまうのかな~と考えてしまいました。
主演のダスティン・ホフマンはさすが演技派という感じでした。娘を亡くした悲しみを仕事に打ち込むことで忘れようとするんですが、何か歯車が合わず滑稽にさえ見える、そんな雰囲気を見事に出していました。そしてジョージョー役のスーザン・サランドンも素晴らしかったです。
ストーリー的には私はそんなに好きな部類ではありませんが、ちょっと心に染みる1本でした。

★★★☆☆
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April 04, 2005

デイアフタートゥモロー

day_after.jpg 古代気象学者のジャック・ホール教授は自らの南極での研究をもとに、地球温暖化が招く地球規模の危機を察知していた。教授自身それは100年後か1000年後か分からないが自分たちの子孫の為にも対策が必要だと提言していた。しかしその4ヶ月後、東京で巨大な雹が降り、LAでは巨大な竜巻が発生する。そのころジャックの息子サムは高校生クイズ大会の為NYにいた。NYでも嵐が起こり、高波に飲み込まれるが、サム達は公立図書館に逃げ込み難を逃れた。しかし地球全体の温度が下がり始め世界は氷河期へと向かっていた。ジャックは人々を南へ避難させるよう大統領に提言し、自分は息子を救うためNYへと向かった。

監督:ローランド・エメリッヒ
出演:デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム、エミー・ロッサム

実はあまり期待せずに見たんですが、かなり面白かったです!!まず凄かったのはCGでした。竜巻に襲われるLAや雪と氷に閉ざされてしまったマンハッタンは凄かったです。内容もアメリカの傲慢(いい方悪いですが(^^ゞ)なところが全くなく、ストーリー展開も予想はつくものの飽きさせないものでとても楽しかったです。
あとはやはり、サム役のジェイク・ギレンホールがカッコ良かったことですね!!
以前から気になっていた俳優さんの一人だったんですが、初めて作品を見てやはり私の目に狂いはなかったんだなと確信しました(笑)
写真下がジェイクです~~♪

★★★★☆
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April 02, 2005

ファイナルディスティネーション

final.jpgアレックスはフランスへの修学旅行ためクラスメイトと飛行機に乗ったが、離陸前ある予知夢を見てしまう。それは、自分たちの乗っている飛行機が空中爆発し、墜落してしまうというリアルな夢だった。飛行機が爆発する!と叫びながら降りようとするアレックスとクラスメイトが喧嘩になり、関わった数名と教師1人が飛行機から降ろされてしまう。数分後飛び立った飛行機は予知夢のとおりに目の前で爆発してしまう・・・だが予知夢によって一命を取りとめた人々は書き換えることができない「死」の定めに再び直面する。
そして次々とアレックスの目の前で生き残った人々が死んでゆく。運命は、未来は変えられるのか?そして迫りくる「死」の呪縛から逃れることはできるのか・・・

監督:ジェームズ・ウォン
出演:デヴォン・サワ、アリ・ラーター、カー・スミス、クリステン・クローク、ダニエル・ローバック

これは2000年公開の映画で、ずっと気にはなっていたんですがやっとDVD借りて見てみました。結構面白そうだな~と思って期待していたんですが、実際そんなに面白くなかったです(笑)つまらない、と言うほどではなかったんですが、なんかテンポが悪いというかなんというか・・話自体は面白い話だと思うんですが勿体ない!という感じでした。

★★☆☆☆
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March 03, 2005

ヴァージンスーサイズ

virgin.jpg1970年代アメリカの郊外に住むリズボン家には美しい5人姉妹がおり、近所の少年達は皆憧憬を抱いていた。ある日、末娘セシリアが剃刀で自殺を図る。一命を取りとめたものの、数日後彼女は窓から身を投じた。そして四女のラックスが引き起こした事件を機に、姉妹はリズボン夫人に自宅に軟禁される。

監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルスティン・ダンスト、ジョシュ・ハートネット

思春期の美人姉妹のガーリームービー。全体的に切ない雰囲気の作品でした。

★★★☆☆
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アルマゲドン

armageddon.jpg小惑星が地球に接近していた。衝突すれば地球は確実に消滅する。そして全人類の命運をかけてスペースシャトルに乗り込んだのは、8人の石油採掘のプロたちだった。彼らの任務は小惑星の地表を掘削して核爆弾を仕掛け、内部からの爆発でその軌道を変えること。全人類の運命が8人の男たちに託された。残された時間はあと3日…。

監督:マイケル・ベイ
出演:ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リブ・タイラー

「ビバ!アメリカ」な映画、という感じでしたね。とかなんとか言いながらもちょっと涙してしまいました (^-^;エアロスミスの主題歌がマッチしていて感動でした~!

★★★☆☆
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